花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2020-01-01から1年間の記事一覧

凪良ゆう 流浪の月

凪良ゆう 「流浪の月」以前凪良さんの作品を読んで楽しめたので別の作品を読んでみました。おそらく今年最後の投稿になります。 主人公は浮世離れした両親の元で産まれた。独特なルールのある家でありつつも幸せであったが、両親ともにいなくなってしまい親…

宇佐美まこと 黒鳥の湖

宇佐美まこと 「黒鳥の湖」宇佐美さんのわりと最近の作品を読んでみました。 主人公は不動産会社の社長。世間では誘拐した女性の遺品や体の一部を家族に送り付ける事件が話題となっていたが、この手口はかつて彼が興信所に務めていた時に依頼された犯人捜し…

凪良ゆう 滅びの前のシャングリラ

凪良ゆう 「滅びの前のシャングリラ」本屋に平積みされていたので買ってみました。凪良さんの作品を読むのは初めてでした。 あるとき一か月後に惑星が地球に衝突するというニュースが全世界に流れる。人類が助かる術はない、と有力な機関からも断定され世界…

アンソニー・ホロヴィッツ メインテーマは殺人

アンソニー・ホロヴィッツ 「メインテーマは殺人」今回は貰い物。去年話題になった作品をもらったので読んでみました。 主人公は著者本人を模した作家。あるとき元警察官の男性が事件の真相を解き明かすまで同行して自分を主人公にした本を書いてほしいと依…

千早茜 ガーデン

千早茜 「ガーデン」千早さんの別の作品を読んでみました。 主人公の男性は幼い頃から人と関わることを避けて植物を偏愛しており、大人になった今も部屋の中で多くの植物を世話していた。同僚の女性たち、仕事相手の愛人などと接するうちに幼い頃に形成した…

遠田潤子 銀花の蔵

遠田潤子 「銀花の蔵」遠田さんの一番新しい作品を読んでみました。 あるとき主人公の父親が実家の醤油蔵を継ぐことになった。その蔵には座敷童が住んでおり当主に相応しい人物にのみ見えるとされていたが、父ではなくで血のつながっていない主人公が座敷童…

月原渉 首無館の殺人

月原渉 「首無館の殺人」月原さんのシリーズ物です。最新刊を先に読んでしまったので過去のものを読んでみました。 首のない像が多数あることから「首無館」と呼ばれる屋敷に商人の家族と使用人たちが暮らしていた。あるとき商人の妻の首無し死体が発見され…

351~400冊を振り返る

作成した書評の数が400冊になりました!ということで351~400冊を振り返ってみました。 まず、50冊読む期間が例年より短い。今までおよそ1年ほどかかったのですが、今回は10か月で到達しています。コロナの影響もあって家から出られない時期もあったからです…

市川憂人 揺籠のアディポクル

市川憂人 「揺籠のアディポクル」本屋さんに行ったら市川さんの新刊が置いてあったので買ってみました。 主人公の少年は免疫力が弱いため無菌病棟で少女と二人で生活していた。ある日嵐によって病棟が破壊され、医療スタッフたちも近寄れなくなり二人は施設…

月原渉 鏡館の殺人

月原渉 「鏡館の殺人」前に読んだ「犬神館の殺人」が良かったので別の作品を読んでみました。 鏡館と呼ばれる左右対称でいたるところに鏡が置かれた屋敷に富豪の妾が産んだ娘たちが暮らしていた。年に一度だけ富豪が屋敷を訪れる日、置かれた手鏡から殺害予…

翔田寛 黙秘犯

翔田寛 「黙秘犯」あらすじ書きになって買ってみました。 大学生の男性が殺害された事件の容疑者が取り調べで完全黙秘をしていた。現場の物証はいずれも彼が犯人と物語っていたが、彼を知る人たちからは事件を起こすような人間性はまったく報告されない。そ…

小林由香 イノセンス

小林由香 「イノセンス」小林さんの新刊が出ていたので買ってみました。 主人公の学生はかつて暴漢に襲われているところを助けてくれた男性を見捨てて逃げてしまった。その結果男性は死亡し、見捨てた彼は被害者にも関わらず世間から誹謗中傷を受けることに…

折原一 倒錯のロンド

折原一 「倒錯のロンド」古い作品を読んでみようと思い立ち折原さんの作品を選んでみました。 ある男性が推理小説の新人賞に応募するための作品を執筆していた。難航しつつも自信作を完成させたが、友人に預けた原稿が他人に持っていかれてしまう。再度書き…

櫛木理宇 死んでもいい

櫛木理宇 「死んでもいい」櫛木さんの一番新しい作品を読んでみました。 ミステリーの短編集となります。歪な関係の男子生徒二人、ママ友、閉鎖的な田舎、ネグレクトなど、読んでみると各章が最近の社会的な問題をテーマにしているように私には見えました。…

宇佐美まこと 夜の声を聴く

宇佐美まこと 「夜の声を聴く」連休中にもう一冊読み終えることが出来ました。宇佐美さんの最新作を買ってみました。 主人公の少年は公園で目の前にいた女性が自分の手首を切るところを目の当たりにする。それまで引きこもりだった少年は彼女に惹かれて同じ…

まさきとしか あの日、君は何をした

まさきとしか 「あの日、君は何をした」まさきさんの作品で一番新しいものになります。 ある母親は息子を事故で失くしてしまう。夜中に出かけたときに殺人事件の犯人と間違われたことが原因であったが、息子が非行少年のように世間で取り扱われているのが納…

染井為人 震える天秤

染井為人 「震える天秤」染井さんの作品で割と新しめのものを読んでみました。 コンビニに高齢者がトラックで突っ込み店長が死亡する事故が起きた。主人公の記者は高齢者ドライバーに関する記事を書くために取材を進めると、加害者は認知症ではなく故意に事…

真梨幸子 私が失敗した理由は

真梨幸子 「私が失敗した理由は」知り合いから面白いと教えてもらった作品。 主人公の女性は自分の人生がかつての輝きを無くしていることに不満を持っていた。パート先の同僚から殺人事件の容疑で逮捕された人の話を聞き、他人の失敗に対して「ときめき」を…

櫛木理宇 虎を追う

櫛木理宇 「虎を追う」あらすじが気になったので読んでみました。 死刑判決の出ている犯人二人のうちの一人が獄中で病死した。かつてその事件の捜査に携わっていた元捜査官は免罪なのではと疑問を持ち続けており、彼の死を機に調査しなおすことを決める。一…

遠田潤子 雪の鉄樹

遠田潤子 「雪の鉄樹」以前遠田さんの作品がよかったので別の作品を読んでみました。 主人公は庭師の男性。彼は過去に起きた事件の償いとして一人の少年の世話役を赤子のときからしていた。しかし少年の祖母からは奴隷のような扱いをされていて周囲からも憐…

斎藤孝 頭の良さとは「説明力」だ

斎藤孝 頭の良さとは「説明力」だ今回は貰い物の自己啓発本です 「3分だけ時間をください」と言われて本当に3分で説明が終わったらスゴイと思いますよね。そうなるための説明のポイントと組み立て方が書かれています。大項目は以下のようになっています・知…

まさきとしか 大人になれない

まさきとしか 「大人になれない」概要を読んで気になったため読んでみました。 母親に捨てられた小学生が親戚の家で暮らすことになった。その家には無職の中年、引きこもり、毒親など早熟な少年から見ると生きている価値を感じられない人々ばかりであった。…

遠田潤子 冬雷

遠田潤子 「冬雷」面白いからと譲ってもらった作品を読んでみました。 主人公は鷹匠をしている男性。行方不明になっていた義弟の遺体が発見されたためにかつて孤児だった自分を引き取っていた家を訪れる。彼は伝統ある家の跡取りになるために夫婦に引き取ら…

吉川英梨 雨に消えた向日葵

吉川英梨 「雨に消えた向日葵」あらすじを読んで気になったので読んでみました。 小学生女子が雨の日に行方不明になった。その少女は同年代で知らぬ人はいないほどの美少女であり、捜索中にもその容姿から妬みの混じった声が多く聞こえるほどであった。行方…

月原渉 犬神館の殺人

月原渉 「犬神館の殺人」以前から気になっていたけど後回しになっていた作品にようやく手が付けられました。 犬神館にてある儀式が行われていた。その儀式は外部からの妨害を阻止するために扉を開けると中にいる参加者が死亡する仕掛けになっている。「人殺…

染井為人 悪い夏

染井為人 「悪い夏」以前読んだ「正体」が面白かったので別の作品を読んでみました。 主人公は生活保護受給者を担当する職員。自身の担当する受給者はいずれも言い訳ばかりでまっとうに生活しようとせず滅入る日々であった。あるとき同僚が給付停止をネタに…

井上剛 悪意のクイーン

井上剛 「悪意のクイーン」あらすじが面白そうに見えたので買ってみました。 主人公は出産したばかりの女性。順風満帆な人生を送ってきたが出産日が近かったママ友のコミュニティで浮いていることを悩んでいた。コミュニティの一人が浮いている自分をフォロ…

染井為人 正体

染井為人 「正体」あらすじを読んで面白そうだったので読んでみました。初めて読む作家さんとなります。 ある一家全員を殺害したことで死刑を言い渡された少年が脱獄して世間は騒然としていた。少年は身元を隠しながら人々の中に溶け込んでいた。周囲からは…

折原一 失踪者

折原一 「失踪者」前に読んだ「異人たちの館」が良かったので別の作品を読んでみました。 主人公は作家であり、事件の真犯人が逮捕される前に直接インタビューすることでノンフィクション作品の質を高めていた。ある市で相次いで起きている失踪事件を作品の…

千早茜 人形たちの白昼夢

千早茜 「人形たちの白昼夢」以前読んだ「透明な夜の香り」が面白かったので新刊を買ってみました。 SF風の短編集になります。自動人形や山の神々など現実離れした世界観を綺麗に描いています。ただ綺麗に描いているだけではなく、それぞれのストーリーには…