花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

医療系

南杏子 いのちの十字路

南杏子 「いのちの十字路」南さんの新しめの作品があったので読んでみました。 主人公はまほろば診療所に戻ってきた若い男性医師。診療所の力になると意気込んでいたが、世間ではコロナウィルスが流行り出していたため訪問看護にとっては厳しい状況下であっ…

夏川草介 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

夏川草介 「勿忘草の咲く町で 安曇野診療記」あらすじを読んで内容が気になったので買ってみました。 高齢者の地域医療を担っている病院に研修医の男性が配属される。高齢の患者ばかりを相手にするため若い研修医の未来のためにならないと受け入れを渋る中で…

久坂部羊 砂の宮殿

久坂部羊 「砂の宮殿」久坂部さんの新しめの作品を読んでみました。 主人公の外科医は海外の富裕層をターゲットにしたクリニックを経営していた。優秀な仲間とともに高額ながらも最先端のがん治療を順調に続けていた。あるときクリニックの立ち上げで懇意に…

浅ノ宮遼 臨床探偵と消えた脳病変

浅ノ宮遼 「臨床探偵と消えた脳病変」以前浅ノ宮さんの「情無連盟の殺人」を読んで面白かったので別の作品を読んでみました。 臨床探偵と呼ばれる診断の天才である医師が患者たちに起きている謎の症状について真相を探るという医療系のミステリー短編集にな…

小橋隆一郎 AIドクターロボットⅡ

小橋隆一郎 「AIドクターロボットⅡ」「AIドクターロボット」が面白かったので続編を読んでみました。 舞台である認知症治療院ではAIドクターロボットが勤務しており、ロボットと人を交えての意見交換会も開催されていた。AIドクターロボットの発展は目覚まし…

小橋隆一郎 AIロボットドクター

小橋隆一郎 「AIロボットドクター」あらすじを見て面白そうだったので読んでみました。 舞台は2030年頃の日本、認知症の医療現場ではAIロボットによる回復プログラムが行われていた。AIプログラムの学習能力の発展は目覚ましく、いつか人類を超えて支配する…

南杏子 いのちの停車場

南杏子 「いのちの停車場」南さんの作品で気になるものを見つけたので読んでみました。 在宅医療をテーマにした作品です。短編集になっていて各章で様々な在宅医療のケースを主人公の医師の視点から描いています。現代では難病になったときでもどのような治…

南杏子 サイレントブレス 看取りのカルテ

南杏子 「サイレントブレス 看取りのカルテ」コミュニティで紹介されていて気になった作品。 在宅医療を専門とするクリニックに異動した女医が自宅での最後を希望する患者たちと向き合うお話です。それぞれの患者の隠された事情を解き明かしていくミステリー…

下村敦史 黙過

下村敦史 「黙過」本屋に行ってみたら下村さんの新刊があったので買ってみました。生命をテーマにした各場面のミステリーを読み解く話。全5作のミステリーの短編集、に見せかけた医療ミステリー寄りの長編作品です。どういうことなのかを書いてしまうとネタ…

久坂部羊 悪医

久坂部羊 「悪医」久坂部さんの医療系の本はためになるものが多くてチョクチョク読んでいます。主人公は若い外科医とその患者。患者は外科医にガンに対して治療するすべがもうなく余命3か月と告げられる。残りの人生を悔いなく生きるために治療をやめるべき…

仙川環 疑医

仙川 環 「疑医」本屋で見かけて買ってみました。帯によると「医療ミステリーの第一人者」らしいです。主人公は女性記者。脳卒中を手術せず自然療法のみで治療するとして話題になった医者を取材する。取材するうちにその療法について疑問が湧いてくるが、記…