花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

薬丸岳 友罪

薬丸岳 「友罪」読んだのは随分前ですが、好きな作家さんなので書かせてもらいます。私が社会問題系の本を読むようになった切っ掛けになった作家です。ジャーナリストを目指したが挫折し、製作所に住み込みで働くことになった青年が主人公。同時期に入社した…

浦賀和宏 緋い猫

浦賀和宏 「緋い猫」Amazonでおススメされてきたので読んでみました。初めて目にする作者。主人公はヤクザ社長の父親を持つ女子高生。大正デモクラシーの考えに賛同する者が集まるカフェに通っており、そこでリーダー格の男性と恋人となる。しかし仲間の二人…

恩田陸 Q&A

恩田陸 「Q&A」Amazonのおすすめで出てきたので読んでみました。大型デパート内でパニックが発生し、大勢の死傷者が発生した。目撃者から「毒ガスが撒かれた」「火災が発生した」という証言があったが現場検証を行ってもその痕跡は何も発見されず、原因不明…

久坂部羊 反社会品

久坂部羊「反社会品」医療系の短編集です。7つの話が入っていて、前半3つは「今ある社会問題が悪化したらこんな未来になる」というSF世界のお話。後半4つは現代でもありそうな医療系のサスペンスなお話です。前半と後半で毛色の違う話ですがどちらもリアリテ…