花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹 女のいない男たち

村上春樹 「女のいない男たち」この短編集なら村上春樹苦手でも読めるよ、と言われて買ってみました。 離婚、死別、独身貴族など様々な背景で愛する女性を持たない男性たち6人のエピソードを描いています。村上春樹が苦手な理由にメルヘンが多くて状況が想像…

大門剛明 雪冤

大門剛明 「雪冤」本屋で平積みしてあるのに惹かれて買おうかと思ったら、2年前に読んでいました。重複するところでした・・・主人公は元弁護士。15年前にホームレスに対してボランティアをしていた男子学生と女性が殺害され、現場から逃走する主人公の息子…

中山七里 ドクターデスの遺産

中山七里 「ドクターデスの遺産」中山さんの作品に戻ってきました。今回は重そうな雰囲気のものにしてみました。 「父親が悪い医者に殺された」とその子供から通報が入る。火葬前の遺体を回収して調べたところ、薬物を投与された形跡が見つかる。母親を聴取…

辻村深月 スロウハイツの神様

辻村深月 「スロウハイツの神様」辻村さんの作品ではこれが面白いと聞いたので買ってみました。上下巻本は久しぶりです。「スロウハイツ」というアパートにオーナーが厳選した住人たちが住んでいた。その中には人気作家がおり、かつてその小説に影響されて死…

湊かなえ 母性

湊かなえ 「母性」湊さんの作品の中でも完全女性寄りな一冊だと思います。女子高生が自宅の中庭で倒れているのを母親が発見する。4階から転落したことによる事故か自殺として調べが進む中で母親が言葉を詰まらせながらコメントを発表した。母親のコメントを…