花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

薬丸岳 罪の境界

薬丸岳 「罪の境界」薬丸さんの新刊が出ていたので早速買ってみました。 主人公は通り魔事件の被害にあってしまった女性。その場に居合わせた男性がかばったために彼女は一命をとりとめたが、約束は守ったと伝えて欲しいと彼女に言い残して男性は亡くなって…

鴨崎暖炉 密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

鴨崎暖炉 「密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック」前作の「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」が面白かったので新刊の続編を買ってみました。 密室殺人を破られなければ罪にならないと判例が出たことで密室による殺人が頻発していた。…

逸木裕 虹を待つ彼女

逸木裕 「虹を待つ彼女」以前読んだ「祝祭の子」が面白かったので逸木さんの別の作品を読んでみました。 主人公は人工知能の研究者。ユーザとの会話から学習して人間のようにコミュニケーションが取れるアプリをリリースしていたが、あるとき死者を人工知能…

秋吉理香子 終活中毒

秋吉理香子 「終活中毒」この作品の前身にあたる「婚活中毒」が面白かったのでこちらも読んでみました。 死ぬ前に実施する終活をテーマにした話を集めた短編集となります。短編には自身の終活と他人の終活の両方の内容がありまして、自分が人生の最後に後悔…