花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

逸木裕 電気じかけのクジラは歌う

SF

逸木裕 「電気じかけのクジラは歌う」逸木さんの作品で気になる内容のものを見つけたので読んでみました。 人工知能アプリに好みの曲をインプットすることで自分好みの曲を作ってくれるようになったために作曲家がいなくなった近未来が舞台。主人公は元作曲…

佐野広実 シャドウワーク

佐野広実 「シャドウワーク」佐野さんの作品で新しめのものを見つけたので読んでみました。 江の島の近くにDV被害から逃れてきた女性たちが共同生活するシェルターがあった。そこではアルバイトの斡旋やレクレーションなどDVで壊されてしまった心身の強さを…

小西マサテル 名探偵のままでいて

小西マサテル 「名探偵のままでいて」2023年の「このミステリーがすごい!」の大賞に選ばれた作品ということで買ってみました。 主人公の女性の祖父は認知症によって幻視や記憶障害の症状が見られるようになっていた。それでも調子が良い時は切れ者であったか…

織守きょうや 悲鳴だけ聞こえない

織守きょうや 「悲鳴だけ聞こえない」気になっていたけど去年結局読まなかった作品三つ目を読んでみました。去年読まなかった作品群はこれで最後になります。 新人弁護士と先輩弁護士が主人公の短編集でシリーズ物の第三弾です。各章は破産手続き、遺言状作…

阿津川辰海 斜線堂有紀 あなたへの挑戦状

阿津川辰海 斜線堂有紀 「あなたへの挑戦状」気になっていたけど去年結局読まなかった作品二つ目を読んでみました。グループにもこの作品の投稿がいくつかありました。 両著者が書いたミステリー作品が収録されていたものとなります。阿津川さんが書いている…

桂望実 残された人が編む物語

桂望実 「残された人が編む物語」明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。新年一冊目は気になってはいたけど後回しにし続けていた作品を読んでみました。 行方不明者捜索協会という民間企業に勤めるスタッフと依頼者で行方不明者を追…