花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

市川憂人 神とさざなみの密室

市川憂人 「神とさざなみの密室」気になっていたけどしばらく放置してしまっていた作品。 現政権への反対運動をするグループで活動する女子大生は目を覚ますとどこかの一室に監禁されていた。自身は拘束されているだけでなく、前にはグループの創設者の遺体…

長尾和宏 小説「安楽死特区」

長尾和宏 「小説「安楽死特区」」本屋さんで気になって買ってみました。 舞台は2024年の日本、平均寿命が大幅に伸びたこともあって日本は超高齢化社会を迎えていた。認知症や病気に苦しむ高齢者が増えたために、政府は海外で取り入れられている安楽死を法的…

大山誠一郎 赤い博物館

大山誠一郎 「赤い博物館」前回読んだ「アリバイ崩し承ります」が良かったので他のも読んでみました。 主人公は捜査官。仕事で失態をしたために「赤い博物館」と呼ばれる過去の事件の遺留品などを保管する施設に移動となる。事件の遺留品から事件の本当の真…

久坂部羊 介護士K

久坂部羊 「介護士K」前から気になっていた作品を読んでみました。 ある老人ホームで入居者が転落死する事故が発生した。施設で入居者への虐待があったのではと疑った記者が調査を始めたところ、一人の介護士が転落死に関与していると疑い始める。彼は事故当…