花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

春口裕子 悪母

春口裕子 「悪母」タイトルが気になって買ってみました。主人公は一人娘を持つ母親。ママ友と一緒に幼稚園を下見しに行くこととなった。園を見学していると職員に呼び出され、入園を断られてしまう。その理由はかつて子供をいじめて家庭を崩壊させられたとい…

小林由香 ジャッジメント

小林由香 「ジャッジメント」本屋で平積みされていて、概要が気になったので読んでみました。加害者に対して被害者がされたことと同じことを合法的に行う「復讐法」が制定されている世界のお話です。主人公は報復監視官という復讐が正しく行われているか監視…

大原省吾 計画感染

SF

大原省吾 「計画感染」読んだことのない作家。面白い本として紹介されていたのを目にして買ってみました。 ある飛行機の車内で団体客が次々と体調を崩していく。車内に居合わせた医者の見立てによるとインフルエンザと診断されるが、それは今までにない新型…

秋吉理香子 自殺予定日

秋吉理香子 「自殺予定日」前に読んで気に入った作家から気になったものを選んでみました。 主人公は実の父と母を亡くして義母と暮らしている女子高生。父が義母に殺されたことを告発するために自殺の名所に向かっていた。自殺を決行するが失敗に終わり、事…

久坂部羊 老乱

久坂部羊 「老乱」新刊が昨年末に出ていたようなので買ってきました。 年老いた義父を持つごく普通の夫婦がいた。あるとき義父が柵を乗り越えて線路に侵入しているところを保護されたと警察から連絡される。認知症の兆候なのではと妻は疑うが夫は楽観視して…

藤崎翔 神様の裏の顔

藤崎翔 「神様の裏の顔」あらすじを読んで気になったので買ってみました。 ある教師の葬式が舞台。その教師は生徒思いな人柄や振る舞いから知人間では神様のように崇められていた。かつて世話になった参列者の何人かがその当時を思い返すと、彼に疑惑が浮か…

新藤卓広  アリバイ会社にご用心

新藤卓広 「アリバイ会社にご用心」本屋で見かけて面白そうだったので買いました。 主人公は「アリバイ会社」で働く社員。彼が会社の客である男性の殺人容疑で事情聴取を受けることとなり、父親がかつて殺人を犯したことがあるという言いがかりから容疑者に…