花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

阿津川辰海 黄土館の殺人

阿津川辰海 「黄土館の殺人」阿津川さんの館シリーズの新刊が出ていたので買ってみました。 山奥に「荒土館」という芸術家一族が集まる屋敷があった。その当主を殺害しに向かっていた男性は道が寸断された道にて向こう側にいた女性と交換殺人を持ち掛けられ…

小西マサテル 名探偵じゃなくても

小西マサテル 「名探偵じゃなくても」「名探偵のままでいて」が面白かったので続編であるこちらを読んでみました。 レビー小体型認知症である主人公の祖父が孫娘から持ち込まれる事件を聞くと幻視でその出来事を見たかのように真相を推理するという安楽椅子…

方丈貴恵 孤島の来訪者

方丈貴恵 「孤島の来訪者」本作が「時空旅行者の砂時計」の続きにあたるということで読んでみました。 主人公の男性は幼馴染を死に追いやった人物に復讐するために、番組制作会社のロケに同行していた。ロケで訪れた無人島には秘祭の伝承が残されており、今…

櫛木理宇 監禁依存症

櫛木理宇 「監禁依存症」櫛木さんの新しめの作品を買ってみました。発売した時から気になってはいたけど後回しになっていました。 性犯罪の加害者側の弁護をすることで有名な弁護士がいた。被害者側を責め立てて心を折ることで示談に持ち込む手口で悪名高か…