花の本棚

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吉川英梨 雨に消えた向日葵

吉川英梨 「雨に消えた向日葵」
あらすじを読んで気になったので読んでみました。
 

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小学生女子が雨の日に行方不明になった。その少女は同年代で知らぬ人はいないほどの美少女であり、捜索中にもその容姿から妬みの混じった声が多く聞こえるほどであった。行方知れずになってから日が経っても有力な情報がなく捜査は難航する、というお話。
 
刑事物好きな人以外は読まなくていいと思います。あらすじと帯を見ると社会問題を書いていそうだったのですが蓋を開けてみたら平凡な刑事物でした。
帯に「露わになる人間の本性」と書いてあったのですが、人間の汚い部分がほんの少し書かれているだけで深堀もされず被害者が美少女だからで概ね片付けられています。「見つけなきゃ家族が死ぬ」と書いてあったので被害者家族側の崩壊などを書いていくのかと思いきや特に何も起きなかったりと、平凡な内容を何とかして誇張表現しているとしか感じませんでした。
 
刑事物にはしばらく手を出さないようにしようかな