花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

林真理子 小説8050

林真理子 「小説8050」知り合いの紹介で読んでみました。 主人公の男性には中学生から7年間引きこもり続けている息子がいた。ある時娘が結婚を考えていたが、弟が原因で破談になることを懸念していると打ち明けられる。意を決して息子と向き合ってみると、中…

山田宗樹 きっと誰かが祈ってる

山田宗樹 「きっと誰かが祈ってる」今年のGWは順調に読書が進んでいます山田さんの作品で気になるものを見つけたので読んでみました。 主人公は乳児院にて実親と暮らせない2歳までの子供たちの母親役「マザー」を担っていた。里親が決まったときの別れは辛い…

浅倉秋成 六人の嘘つきな大学生

浅倉秋成 「六人の嘘つきな大学生」あらすじが気になったので読んでみました。 急成長した企業の最終選考に6人の大学生が残っていた。最終選考はグループディスカッションで、一か月後の本番までに6人でチームとして議論する準備をするように言い渡される。…

小島正樹 怨み籠の密室

小島正樹 「怨み籠の密室」あらすじを見て気になったので読んでみました。 主人公の男性は生まれ故郷を離れて父と暮らしていた。あるとき父が死に病死したとされていた母が故郷で殺害されたと思われる言葉を残したために故郷を訪れるが、住民たちからまった…

朝井リョウ 正欲

朝井リョウ 「正欲」気になっていた朝井さんの新刊を読んでみました。 異性を欲求の対象に出来ずに悩む人々がいる。そういった欲求を世間では「変態」「犯罪者予備軍」とみなすために話すことが出来ず、「多様性」という言葉がいかに浅い思想であるかを感じ…

遠田潤子 あの日のあなた

遠田潤子 「あの日のあなた」遠田さんの作品であらすじを読んでみて面白そうだったものを読んでみました。 主人公の大学生は交通事故で唯一の肉親である父を亡くした。父からの遺言状にはあらゆる弔い事を禁じると書かれていることに驚き、書斎の遺品整理を…

阿津川辰海 透明人間は密室に潜む

阿津川辰海 「透明人間は密室に潜む 」阿津川さんの短編集があったので読んでみました。 4つの短編ミステリーを収録した作品です。どの章も短編でありながらもミステリーとして上手く作られている印象でした。阿津川さんというと「紅蓮館の殺人」や「蒼海館…

垣谷美雨 結婚相手は抽選で

垣谷美雨 「結婚相手は抽選で」以前垣谷さんの作品を読んで楽しめたので別の作品を読んでみました。 未婚率と少子化対策として政府は「抽選見合い結婚法」を制定した。対象年齢の独身の中から抽選で組み合わせを決め、不満な場合は拒否もできるが3回拒否する…

阿津川辰海 蒼海館の殺人

阿津川辰海 「蒼海館の殺人」以前読んだ「紅蓮館の殺人」の続編が出ていたので読んでみました。 前作の事件の後、探偵役だった学生が傷心して学校に来なくなった。助手役とその友人が様子を見に行くと館では彼の祖父の法事を行うために彼の親戚一同が集まっ…

倉知淳 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件

倉知淳 「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」タイトルが気になって買ってしまいました。倉知さんというと「星降り山荘の殺人」を読んだ方が多いのではないでしょうか。 内容はコメディ調のミステリーを集めた短編集となっています。タイトルの事件はそ…

山白朝子 私の頭が正常であったなら

山白朝子 「私の頭が正常であったなら」タイトルが気になったので買ってみました。 ホラーテイストの短編集です。ホラーと言っても霊的な題材が多いだけですのでジャンルはエンターテインメント系になると思います。ミステリー調で書いている章もあればいい…

両角長彦 人間性剥奪

両角長彦 「人間性剥奪」他のブログの方が紹介していたのを見て読んでみました。 ある中学校にて給食に毒物が混入されて二人が死亡する事件が起きた。給食の時の状況を調べると被害者生徒の一人を故意に孤立させるいじめが起きていることが発覚した。いじめ…

原尞 それまでの明日

原尞 「それまでの明日」今回は貰い物。初めて読む作家さんでした。 主人公の私立探偵のもとに現れた金融会社の男性が料亭の女将を調査してほしいと依頼しにくる。しかし対象の女将はすでに亡くなっており顔がそっくりの妹が女将をしていた。依頼者が調査し…

染井為人 正義の申し子

染井為人 「正義の申し子」あらすじが面白そうだったので読んでみました。 Youtuberをしている男性が悪徳請求業者に電話をかけておちょくる実況配信をして人気を集めていた。現実では家族からも疎まれる引きこもりだが、自身を正義の申し子と称して嫌いな自…

千田理緒 五色の殺人者

千田理緒 「五色の殺人者」鮎川哲也賞を受賞した作品ということで読んでみました。 高齢者介護施設にて殺人事件が発生した。現場から去る男性を目撃した5人の高齢者たちはそれぞれ男性の服の色を証言しているが、全員が違う色を証言している。その施設で働く…

垣谷美雨 七十歳死亡法案、可決

垣谷美雨 「七十歳死亡法案、可決」以前この作品が紹介されているのを見かけて読んでみました。 高齢者が多くなりすぎたために日本政府は財政難を脱却するために七十歳になったら安楽死させる法案を可決させた。長年義母の介護をしていた主婦は介護生活に終…

遠田潤子 雨の中の涙のように

遠田潤子 「雨の中の涙のように」遠田さんの作品であらすじが気になった作品を読んでみました。 高い人気を持つアイドルグループを脱退して役者の道を進んだ男性と出会うことで過去のしがらみと向き合い始めるという短編集になります。各章のメイン人物が上…

中山七里 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

中山七里 「銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2」前作を読んで面白かったので続編を読んでみました。 元判事の静おばあちゃんと車いすに乗った玄太郎爺ちゃんが事件を解決していく短編集となっています。今作は孤独死、介護、運転免許返納など高齢者に…

下村敦史 同姓同名

下村敦史 「同姓同名」下村さんの作品で題材が面白そうな作品があったので読んでみました。 少女を惨殺したのが少年だったので実名が出なかったのだが、SNSにて「大山正紀」であると拡散されてしまう。その影響はすさまじく、同姓同名の人々が実生活で嫌がら…

芦沢央 汚れた手をそこで拭かない

芦沢央 「汚れた手をそこで拭かない」本屋で見かけて気になっていた作品を読んでみました。 日常に潜む恐怖をテーマにしたミステリー短編集です。平和だった日常生活がちょっとした出来事や隠し事で壊れていってしまう、という内容を短編で書いています。感…

櫛木理宇 殺人依存症

櫛木理宇 「殺人依存症」気になっていた櫛木さんの作品を読んでみました。 かつて息子を亡くした刑事が女子学生が殺害された事件を捜査し始める。痴漢の現行犯で逮捕した男たちが使っていた闇サイトを見るとその女性を殺害する計画をしているユーザたちの書…

遠田潤子 オブリヴィオン

遠田潤子 「オブリヴィオン」明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 不慮の事故で妻を殺害した男性が出所してきた。かつてともに人生を建て直した義兄や娘から糾弾され、人と関わらずに生きるようになる。あるときヤクザである実兄…

凪良ゆう 流浪の月

凪良ゆう 「流浪の月」以前凪良さんの作品を読んで楽しめたので別の作品を読んでみました。おそらく今年最後の投稿になります。 主人公は浮世離れした両親の元で産まれた。独特なルールのある家でありつつも幸せであったが、両親ともにいなくなってしまい親…

宇佐美まこと 黒鳥の湖

宇佐美まこと 「黒鳥の湖」宇佐美さんのわりと最近の作品を読んでみました。 主人公は不動産会社の社長。世間では誘拐した女性の遺品や体の一部を家族に送り付ける事件が話題となっていたが、この手口はかつて彼が興信所に務めていた時に依頼された犯人捜し…

凪良ゆう 滅びの前のシャングリラ

凪良ゆう 「滅びの前のシャングリラ」本屋に平積みされていたので買ってみました。凪良さんの作品を読むのは初めてでした。 あるとき一か月後に惑星が地球に衝突するというニュースが全世界に流れる。人類が助かる術はない、と有力な機関からも断定され世界…

アンソニー・ホロヴィッツ メインテーマは殺人

アンソニー・ホロヴィッツ 「メインテーマは殺人」今回は貰い物。去年話題になった作品をもらったので読んでみました。 主人公は著者本人を模した作家。あるとき元警察官の男性が事件の真相を解き明かすまで同行して自分を主人公にした本を書いてほしいと依…

千早茜 ガーデン

千早茜 「ガーデン」千早さんの別の作品を読んでみました。 主人公の男性は幼い頃から人と関わることを避けて植物を偏愛しており、大人になった今も部屋の中で多くの植物を世話していた。同僚の女性たち、仕事相手の愛人などと接するうちに幼い頃に形成した…

遠田潤子 銀花の蔵

遠田潤子 「銀花の蔵」遠田さんの一番新しい作品を読んでみました。 あるとき主人公の父親が実家の醤油蔵を継ぐことになった。その蔵には座敷童が住んでおり当主に相応しい人物にのみ見えるとされていたが、父ではなくで血のつながっていない主人公が座敷童…

月原渉 首無館の殺人

月原渉 「首無館の殺人」月原さんのシリーズ物です。最新刊を先に読んでしまったので過去のものを読んでみました。 首のない像が多数あることから「首無館」と呼ばれる屋敷に商人の家族と使用人たちが暮らしていた。あるとき商人の妻の首無し死体が発見され…

351~400冊を振り返る

作成した書評の数が400冊になりました!ということで351~400冊を振り返ってみました。 まず、50冊読む期間が例年より短い。今までおよそ1年ほどかかったのですが、今回は10か月で到達しています。コロナの影響もあって家から出られない時期もあったからです…