花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

天童荒太 悼む人

天童荒太 「悼む人」結構前に映画化した作品。主人公は旅をする青年。人が亡くなった場所に行って「その人は誰に愛されて、愛していたでしょうか。どんなことをして誰に感謝されていましたか」と聞き、そのことを胸に祈りをささげて悼むことからネット上で「…

青塚美穂 スニッファー嗅覚捜査官

青塚美穂 「スニッファー嗅覚捜査官」今回はもらいものの一冊。今放送しているドラマ版と表紙が二重になっていました。 主人公は刑事。異動した先で出会ったのは匂いで事件を解くコンサルタントであった。彼は匂いから犯人の年齢、仕事、生活環境などをすべ…

村田沙耶香 殺人出産

SF

村田沙耶香 「殺人出産」本のコミュニティで見つけた一冊。タイトルが気になったので。舞台は少子化が進んだために10人出産すれば1人好きな人を殺してよい、という殺人出産制度が制定されている日本。その制度に則り出産する人は「産み人」と呼ばれ社会への…

仙川環 疑医

仙川 環 「疑医」本屋で見かけて買ってみました。帯によると「医療ミステリーの第一人者」らしいです。主人公は女性記者。脳卒中を手術せず自然療法のみで治療するとして話題になった医者を取材する。取材するうちにその療法について疑問が湧いてくるが、記…

沖方丁 十二人の死にたい子どもたち

沖方 丁「十二人の死にたい子どもたち」書店で見かけて面白そうに見えたので買ってみました。作者の名前も見たことがある気がする。あるWebサイトで集った12人の子供たちが廃病院に集合していた。目的は全員が安楽死したいと一致したら決行するというルール…

下村敦史 闇に香る嘘

下村敦史 「闇に香る嘘」タイトルが気になって買ってみました。乱歩賞受賞作品です。 主人公は全盲の男性。兄に孫の娘の肝臓移植のための検査を受けてくれるよう頼むと検査すら拒否されてしまう。そんな兄は中国残留孤児で永住帰国したという過去があり、そ…

開設のご挨拶

初めまして。 このブログでは私が読んだ本の感想を載せるために開設しました。目的は自分が読んだ本の内容を忘れないための備忘録とちょっとでも作品を知るきっかけとなれば良いのではという軽い気持ちです。 載せていく本は読み終えたばかりのものもえれば…