花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皆川博子 開かせていただき光栄です

皆川博子 「開かせていただき光栄です」最近の「このミステリーがすごい」があてにならないなら昔の選ばれた作品を、ということで買ってみました。2012年にランクインした作品です。 舞台は18世紀ロンドン。外科医は解剖学の研究のために墓荒らしから遺体を…

恩田陸 月の裏側

SF

恩田陸 「月の裏側」友人の薦めで買ってみました。 主人公は堀の張り巡らされた都市にやってきた。この都市で3件の失踪事件が起きており、被害者は数日後に戻ってきてその間の記憶がないという共通点があった。被害者たちはいずれも失踪に対して恐怖感を持っ…

中山七里 七色の毒

中山七里 「七色の毒」今回は二冊並行読みにしてみました。前の「護られなかった者たちへ」と一緒に読んでいました。 これはミステリー短編集になります。最初と最後の章だけつながっていますが基本はそれぞれ別の話になっています。全体を通して「人間の悪…

中山七里 護られなかった者たちへ

中山七里 「護られなかった者たちへ」前から気になっていた作品に手を出してみました。 主人公は刑事。福祉事務所の課長が手足を拘束された状態で餓死しているのが発見される。被害者は仕事、プライベートともに自覚者として知られていたこともあり、捜査は…

変なオススメにご注意

先日Twitterにて 島谷浩幸 「ミュータンスミュータント」をおススメされました。 調べてみるとこの本、かなり印象が悪い。Twitter上で「今学校で流行ってる!」と女子高校生らしきアカウントから執拗なオススメDMが送られているようです。実はこの本は自費出…

村上春樹 TVピープル

SF

村上春樹 「TVピープル」どこまで村上ワールドに入っていけるかチャレンジもいよいよ大詰めです。今回は短編集になっています。それぞれの章で不思議な現象が起きており、それを体感した人物たちの物語を書いています。直近で読んだ作品に比べるとメルヘン色…