花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小林由香 罪人が祈るとき

小林由香 「罪人が祈るとき」小林さんの「ジャッジメント」を読んでから、新しいのが出ないかと気にしていました。 その町では11月6日に自殺者が出る呪いがあると噂されていた。主人公の少年は酷いいじめを苦に相手を殺して自分も自殺する決意をしていた。あ…

下村敦史 告白の余白

下村敦史 「告白の余白」気にいっている作家さんで面白そうな作品があったので読んでみました。 主人公の実家に双子の兄が久しぶりに帰ってきた。農地の半分を生前贈与してほしいと懇願され、手続きを済ませた翌日に兄は自殺してしまった。遺書が残されてお…

山田宗樹 代体

SF

山田宗樹 「代体」前に同じ作者の「百年法」が私の中で大ヒットだったので買ってみました。舞台は近未来。人間の体から意識を取り出して人工的に作成した身体に転送する技術「代体」が普及した世界。問題はありつつもビジネスとして成立するほどになっていた…

中山七里 切り裂きジャックの告白

中山七里 「切り裂きジャックの告白」犬養シリーズの最初の巻です。後ろを先に読んでしまったので改めて最初から読もうと思い立ちました。開腹されて臓器をすべて抜き取られている女性の遺体が発見される。臓器を抜き取る手際から医療関係者が犯人と目されて…

秋吉理香子 婚活中毒

秋吉理香子 「婚活中毒」ほかのブロガーさんが紹介していました。 結婚相談所、理系女子の婚活など最近の婚活事情をテーマに書かれた短編集です。どれも登場人物の心情が必死でリアルな感じがありました。「運命の出会いは命がけ」と帯に書いてありましたが…

中山七里 ハーメルンの誘拐魔

中山七里 「ハーメルンの誘拐魔」前に読んだ「ドクター・デスの遺産」と同じシリーズもの。これを読んでシリーズものだと初めて知りました。 あるとき記憶障害を持つ少女が行方不明となる。現場には「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。その直…