花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

くろきすがや 感染領域

くろきすがや 「感染領域」今回は貰いもの。このミステリーがすごい!の大賞に選出された作品。 主人公は植物病理学者の男性。かつての恋人と一緒にトマトの実以外まで赤くなって枯れてしまう病気を調査していた。病気が拡大する中で、友人から偶然生まれた…

伊岡瞬 乙霧村の七人

伊岡瞬 「乙霧村の七人」たまにはホラー系ミステリーもいいかと思い、ちょっと気になっていた作品を買ってみました。 主人公は女子大学生。サークルの旅行で人里離れた集落へ向かっていた。その集落では22年前に一家5人が惨殺され、犯人も死亡するという事件…

麻見和史 沈黙する女たち

麻見和史 「沈黙する女たち」タイトルが気になって買ってみました。 主人公はTV局取材班の女性。元刑事の男性を新たな部下として迎え、コンビを組んで仕事をすることになる。あるとき廃屋で女性の全裸死体が発見される。調査を進めると、公開されていないは…

東野圭吾 人魚の眠る家

東野圭吾 「人魚の眠る家」これの単行本が出ているのを先日見かけたので、新刊読んだときに書いた書評を出してみます。主人公は脳科学の研究者である夫とその妻。ある日娘がプールで溺れて意識不明となり、今後意識が戻る見込みはないと宣告される。臓器提供…

秋吉理香子 鏡じかけの夢

秋吉理香子 「鏡じかけの夢」三連休は暑くて、あまり外出せずに本を読んでいました。帯の「清々しいまでのバッドエンド」という文句に惹かれて買ってみました。 磨くと願いが叶うという魔鏡をめぐる短編集です。秋吉さんといえばイヤミスなのですが、今回は…

村上春樹 ダンスダンスダンス

村上春樹 「ダンスダンスダンス」羊をめぐる冒険の内容を忘れないうちに読んでおきました。「羊をめぐる冒険」から4年、主人公は友人たちを失って無気力な生活を送っていた。今の状態から抜け出すためにキキに会うべくすべての始まりである「いるかホテル」…

雫井脩介 犯人に告ぐ

雫井脩介 「犯人に告ぐ」この本の続編がいつの間にか出ていたので前作の書評を掘り出してきました。 主人公は過去に誘拐事件の捜査に失敗し、記者会見でメディアに喧嘩売った警察官。連続児童殺人事件が起きたが一向に操作が進まないため、テレビのニュース…

米澤穂信 満願

米澤穂信 「満願」今回は貰いもの。結構話題になった作品だったと思います。 短編集でここまで話題になることってそうそうないというイメージなので期待してました。読んでみた感じは、オーソドックスな短編集でした。短編同士も繋がりはないです。あっと驚…