花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

500冊分の書評を振り返ってみて

投稿した書評の数が500冊になりました。書評書き始めてからおよそ10年で500冊まで来れたので、節目かなと思い今までの投稿全部を振り返ってみました(1000冊を節目にするとさらに10年後になっちゃうので…) 最初は備忘録にする予定だったので感想を数行書くだ…

遠田潤子 人でなしの櫻

遠田潤子 「人でなしの櫻」遠田さんの新しめの作品が面白そうだったので読んでみました。 主人公の日本画家が絶縁していた父の家に行くと、父は死亡しており家の中には一人の女性がいた。その女性は8歳の時から拉致、監禁されており、10年以上も彼に洗脳され…

窪美澄 他 黒い結婚 白い結婚

窪美澄 他 「黒い結婚 白い結婚」先日結婚関連の作品の書評を上げたときに知り合いに薦めてもらった作品を読んでみました。 結婚をテーマにした7人の作家さんによる短編集となります。実際は結婚には困難が多いとみんな分かっているけど、それでも幸せになる…

染井為人 鎮魂

染井為人 「鎮魂」染井さんの新刊が出ていたので買ってみました。 かつて世間を騒がせた半グレ集団のメンバーが殺害される事件が発生した。過去に多くの犯罪をしていた組織だったために犯人を称賛しもっと殺害することを望む声が多く集まっており捜査関係者…

烏丸尚奇 呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録

烏丸尚奇 「呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録」このミス大賞2022の隠し玉という触れ込みが気になって買ってみました。 主人公の伝記作家としてそれなりに売れていたが完全オリジナルの作品を描かせてくれない現状が不満であった。そんな彼に…

中江有里 残り物には、過去がある

中江有里 「残り物には、過去がある」あらすじを読んで面白そうだったので読んでみました。 会社社長の男性と契約社員の女性の披露宴が行われていた。歳の差もあり地位も大きく違うことから周囲からは「玉の輿」「お金目当て」という陰口も少なくなかった。…

阿津川辰海 入れ子細工の夜

阿津川辰海 入れ子細工の夜短編集ですが阿津川さんの新刊が出ていたので買ってみました。 4つの話からなるミステリー短編集です。短編でありながらも一つ一つの謎はかなり上手く作られています。短編なので真相を見てから前を読み返すのも簡単なので謎解き感…