花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

石持浅海 三階に止まる

石持浅海 「三階に止まる」見てびっくり、なんと表紙が真っ黒です。デスノート?横にはタイトルと著者がちゃんと書いてあります。 ホラーとミステリーを融合した短編集です。長さは10ページほどで終わるのもあれば少し長いものもあります。 評判は良かったの…

中山七里 さよならドビュッシー

中山七里 「さよならドビュッシー」前に紹介した「連続殺人鬼 カエル男」と同時期の作品です。主人公はピアニストを志す16歳の少女。従妹と共にピアノ教室に通っていたが、ある日家が火事になり祖父と従妹が亡くなる。かろうじて生き残ったものの全身に大火…

米澤穂信 インシテミル

米澤穂信 「インシテミル」「心理戦が面白い本」を探してみたら出てきた本。時給11万2千円という破格の仕事に応募した12人。その仕事とは地下施設に幽閉され、実験の下で7日間過ごすというものであった。その実験とは参加者を殺したり、殺した犯人を当てるこ…

中山七里 連続殺人鬼 カエル男

中山七里 「連続殺人鬼 カエル男」中山七里の作品ではこれが面白いと聞いて読んでみました。 マンションで口にフックをかけられてぶら下げられる女性の変死体が発見される。死体には犯人が残した声明文があり、すべて平仮名で書かれているなど幼稚さの見られ…

山田宗樹 百年法

SF

山田宗樹 「百年法」読んだのはかなり前ですが、今まで読んだSF小説の中でもトップクラスの面白さだったので紹介します。原子爆弾を6つ落とされた日本は焦土と化し滅亡寸前になった。打開するために国は感染すると不老不死となるウィルスを用いた医療技術を…