押川剛 「「子どもを殺してください」という親たち」表紙を見て思わず手に取ってしまった一冊。タイトルからしてギョッとする。著者は精神を病んだ人を説得して医療につなげる仕事をしている人物で、家族ですら手が打てない状態になった患者を何人も相手にし…

麻見和史 「水晶の鼓動」シリーズものの3作目。Wowowでドラマ化してたのは本書の内容とのこと。読んでるときは気づかなかったけど表紙が素敵。玄関先で倒れている遺体が発見される。被害者宅に入ると中は部屋中がスプレーで赤く塗りつぶされていた。部屋が赤…

濱嘉之 「警視庁情報官」今回は貰いものです。読んだことのない作家さん。主人公は警察官。警視庁が情報関連のエキスパートを集めて結成された「警視庁情報室」のメンバーに抜擢される。このチームは極一部の者にしか存在を知らされない秘密のチームとして活…

麻野涼 「死刑台の微笑」今回は暗めな作品。主人公は少年3人に娘を殺された母親。真実を知るために地裁で3人の裁判を傍聴していたが、足を運ぶにつれて3人に対しての憎しみが増す一方となる。しかし少年法以外にも死刑反対の団体や弁護士に守られている少年3…

櫛木理宇 「チェインドッグ」他の方の書評を読んで気になったので買ってみました。主人公の元に一通の手紙が届く。差出人は実家の近所のパン屋の店主であり、今は猟奇的な殺人犯として逮捕されている。面会しにいくと、9件の殺人のうち最後の1件だけは免罪で…

麻見和史 「蟻の階段」以前読んだ「石の繭」という同著者の作品の続編です。何冊か続いているシリーズものだと最近になって知りました。主人公は捜査一課の女性刑事。テーブルの上に横たえられた男性の遺体が発見され、その周辺には4つの遺留品が残されてお…