花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

下村敦史 悲願花

下村敦史 「悲願花」下村さんの作品で題材が面白そうなものを見つけたので読んでみました。 主人公の女性の両親は一家心中を図り、彼女だけが生き残った。月日が経ち両親の墓参りをしたときに一家心中で子供を死なせて自分は生き残ったシングルマザーと出会…

長江俊和 出版禁止 死刑囚の歌

長江俊和 「出版禁止 死刑囚の歌」実は今週から2週間のお休みをもらっています。オミクロンもあって気が抜けないので本でも読んでようかな、という次第です。以前読んだ「出版禁止 いやしの村滞在記」が面白かったので別の作品を読んでみました。 幼い姉弟が…

矢樹純 夫の骨

矢樹純 「夫の骨」以前読んだ「マザー・マーダー」が面白かったので別の作品も読んでみました。 家族の隠し事から起こる疑心暗鬼をテーマにした短編集です。子との血のつながりの偽造、死の偽造など不倫ですら生温く見えるほど暗いものを抱えた家族関係を描…

鳥飼否宇 指切りパズル

鳥飼否宇 「指切りパズル」あらすじを読んで気になったので読んでみました。鳥飼さんの作品を読むのは初です。 主人公は動物園の警備員。ある時動物園にてアイドルグループがミニライブを開催したが、その一人が檻の動物に触れようとして指を噛み切られてし…

小林由香 チグリジアの雨

小林由香 「チグリジアの雨」小林さんの新刊が出ていたことに気付いたので読んでみました。 主人公の高校生は転入して間もなくいじめの標的にされてしまう。耐えられなくなり地元の川で自殺を試みたが、そこにいた不登校のクラスメイトに助け出されてしまう…

矢樹純 マザー・マーダー

矢樹純 「マザー・マーダー」他のブロガーの方が紹介されているのを見て気になったので読んでみました。 異様なまでに息子を溺愛する母親がいた。話によればその息子は中学生の頃から引きこもりで年齢はとうに30を超えていることもあり、息子のために周囲と…

まさきとしか 彼女が最後に見たものは

まさきとしか 「彼女が最後に見たものは」まさきとしかさんの新刊が出ていたので読んでみました。 空きビルにて中高年女性の遺体が発見された。後の調査にて彼女はホームレスであることが判明し、さらに1年以上前の殺人事件の現場から彼女の指紋が発見された…

久住四季 異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官

久住四季 「異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官」明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。去年読んで面白かったシリーズ物の最新刊が出ていたので読んでみました。 都内で両手足のみ轢きつぶされた死体が発見された。被害者が…