花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

方丈貴恵 名探偵に甘美なる死を

方丈貴恵 「名探偵に甘美なる死を」このシリーズの過去2作が面白かったので3作目を買ってみました。 主人公の男性はVRゲーム開発会社からのゲームイベントに参加する依頼を受けた。この会社が開発したVRミステリゲーム内で彼が犯人役となって殺人事件を起こ…

櫻田智也 六色の蛹

櫻田智也 「六色の蛹」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 昆虫好きな主人公の青年が訪れる先で謎を解く短編集です。シリーズものの最新刊とのことです。全体が綺麗にまとまっていて良い作品でした。各章の内容と真相はどれも優しく穏やか…

松城明 蛇影の館

松城明 「蛇影の館」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 人工生命体の「蛇」が人間に寄生して暮らす世界でのお話。女子高校生に寄生していた主人公の「蛇」は学校帰りに何者かに襲撃され人間の体が死亡してしまったが、その場に居合わせた…

櫛木理宇 虜囚の犬

櫛木理宇 「虜囚の犬」続編の「死蝋の匣」を先に読んでしまったので前作にあたるこちらを読んでみました。 元家裁調査官の男性はかつて担当した少年が遺体で見つかったと友人の刑事から知らされる。しかもその少年は自宅に女性を監禁して犬のような扱いをし…

マシュー・サイド 失敗の科学

マシュー・サイド 「失敗の科学」会社の書籍紹介で面白そうな書籍を見つけたので買ってみました。 失敗に対して組織としてどう向き合い、学習していくかを解説しています。失敗がどのようにして発生しその後失敗に対してどのように向き合ったかを業界別に紹…

桐野夏生 優しいおとな

桐野夏生 「優しいおとな」こちらの作品が面白いと聞いたので買ってみました。 少年イオンはスラムと化したシブヤで野宿生活をしていた。ホームレスを支援する団体やホームレスの集まりにも頼らず頑なに一人で生きていくことを選んでいる。イオンは「優しい…