花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

詠坂雄二 5A73

詠坂雄二 「5A73」先日アメトークで紹介されていたと知人から教えてもらった作品を読んでみました。 二人の刑事の元に不審な連続自殺の捜査依頼が来ていた。遺体には「暃」という文字が描かれたタトゥーシールが貼られていたのだが、この文字はJISコード上に…

千早茜 しろがねの葉

千早茜 「しろがねの葉」2022下期の直木賞受賞作品を読んでみました。 時代は戦国末期、主人公の少女は生まれ故郷の村から脱走する最中で石見銀山の山師に拾われる。石見銀山は銀の採掘が盛んであったが山を守るために採掘をコントロールするのが山師の役目…

小宮一慶 あたりまえのことをバカになってちゃんとやる

小宮一慶 「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」最近私の会社のマネージャーたちの間で「当たり前のことを当たり前にやる」を流行らせようとしているらしく、先月私もその洗礼を受けました。こんなゴミみたいな言葉を流行らせるつもりなのか?と反…

夕木春央 方舟

夕木春央 「方舟」コミュニティでも話題になっていた作品を読んでみました。 主人公たちは山奥にある地下施設「方舟」で一晩明かすことになった。翌朝地震が発生したことで出入り口が岩で塞がってしまい、地下から水が施設内に流れ込み始めてしまう。脱出の…

黒川博行 後妻業

黒川博行 「後妻業」気になってはいたけどずっと後回しになっていた作品を読んでみました。 91歳の男性が妻に先立たれた後に69歳の女性を後妻として迎えた。後に男性は倒れて搬送されるがこれは後妻が持病の薬をすり替えて起こしたものであり、すぐに死ぬと…

薬丸岳 最後の祈り

薬丸岳 「最後の祈り」薬丸さんの新刊が出ていたので買ってみました。 主人公の男性は牧師をする傍らで受刑者の教誨師のボランティアをしていた。あるとき結婚を間近に控えた娘が殺害されてしまい、犯人である男性は娘を含め4人殺害していたため死刑判決が下…