花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

長江俊和 出版禁止 いやしの村滞在記

長江俊和 「出版禁止 いやしの村滞在記」今回はコミュニティで教えてもらった作品です。 主人公のルポライターは「いやし村」と呼ばれる施設を取材しに来ていた。この施設は呪いによって人を殺害する集団であるとネット上では噂されていたため、その真相を探…

斜線堂有紀 楽園とは探偵の不在なり

斜線堂有紀 「楽園とは探偵の不在なり」斜線堂さんの「廃遊園地の殺人」が面白かったので別の作品を読んでみました。 あるとき天使と呼ばれる生き物が現れた。その世界では二人以上人を殺すと天使によって地獄に墜とされる仕組みになっていた。その結果、凶…

山田宗樹 存在しない時間の中で

SF

山田宗樹 「存在しない時間の中で」山田さんの作品の中で気になるものを見つけたので読んでみました。 あるとき数物研究機構から衝撃的な数式の論文が発表され、それは謎の人物が書き残したものであった。もし正しければこの宇宙のすべては遥か上の次元にい…

櫛木理宇 老い蜂

櫛木理宇 「老い蜂」櫛木さんの新しい作品を見つけたので読んでみました。 女性たちが高齢男性からストーカー被害にあっていた。家族や警察を頼るが相手が弱々しいであることから大ごとにすべきではないと宥められるが、ストーカー行為はどんどんエスカレー…

澤村伊智 怖ガラセ屋サン

澤村伊智 「怖ガラセ屋サン」知り合いに教えてもらって読んでみた作品です。 「怖ガラセ屋サン」と呼ばれる都市伝説の怪談があった。依頼すると怖ガラセ屋サンが対象に深い恐怖を与え、その結果発狂したり消息不明になったりするという。本作は「怖ガラセ屋…