花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

2016-01-01から1年間の記事一覧

雫井脩介 望み

雫井脩介 「望み」あらすじ読んで面白そうだったので買ったみました。 息子と娘を持つ家族が暮らしていた。ある週末、息子が夜出かけたまま帰って来ず、連絡にも返事をしなくなってしまった。数日後ニュースで息子の友人が殺害されたと報道される。その事件…

秋吉理香子  絶対正義

秋吉理香子 「絶対正義」本屋で見かけてタイトルが気になって買いました。 高校時代からの仲良しグループ女性5人がいた。そのうちの一人が「正義こそがこの世で最も大切」が口癖であった。その正義感の強さで悪事を取り除いていく姿から皆のお手本として尊敬…

雫井脩介 検察側の罪人

雫井脩介 「検察側の罪人」 東京地検のベテラン検事と教え子の若手検事が主人公。ある事件の容疑者にかつてベテラン検事が世話になった人の娘を殺害した事件の犯人と目された人物がいた。すでに時効となっているため今度こそは法の裁きをと決意し、犯人に仕…

知念実希人 白銀の逃亡者

SF

知念実希人 「白銀の逃亡者」小休止がてら気に入った著者から軽く読める本を選んできました。 主人公は外科医。感染すると死亡率95%のウィルスが世間を脅かしていた。その病気は死亡せずに奇跡的に完治すると超人的な身体能力を持つようになることから生還者…

石持浅海 扉は閉ざされたまま

石持浅海 「扉は閉ざされたまま」本格ミステリ大賞の最終候補まで残った作品だそうです。 大学の同窓会で7人のサークル仲間が高級ペンションに集まった。主人公はそのリーダー格の男性。客室で友人を殺害し、完璧な密室を作り上げることに成功した。現場の多…

村田沙耶香 消滅世界

村田沙耶香 「消滅世界」書店で見かけて世界観が面白そうだったので買ってみた。 戦争の結果、男性人口が大幅に減少したために人工授精、出産が急速に発展した世界。科学的な繁殖の方が効率が良いという理由で結婚して子供を作るということをしなくなってい…

中村文則 悪意の手記

中村文則 「悪意の手記」なぜ買ったのか忘れてしまった一冊。何が気になったんだっけ・・・主人公の少年は80%の確率で死に至る難病にかかる。死に直面して生きているものすべてに憎しみを向けて余生を過ごすことを決めた矢先、奇跡的に病気が治り退院するこ…

天童荒太 悼む人

天童荒太 「悼む人」結構前に映画化した作品。主人公は旅をする青年。人が亡くなった場所に行って「その人は誰に愛されて、愛していたでしょうか。どんなことをして誰に感謝されていましたか」と聞き、そのことを胸に祈りをささげて悼むことからネット上で「…

青塚美穂 スニッファー嗅覚捜査官

青塚美穂 「スニッファー嗅覚捜査官」今回はもらいものの一冊。今放送しているドラマ版と表紙が二重になっていました。 主人公は刑事。異動した先で出会ったのは匂いで事件を解くコンサルタントであった。彼は匂いから犯人の年齢、仕事、生活環境などをすべ…

村田沙耶香 殺人出産

SF

村田沙耶香 「殺人出産」本のコミュニティで見つけた一冊。タイトルが気になったので。舞台は少子化が進んだために10人出産すれば1人好きな人を殺してよい、という殺人出産制度が制定されている日本。その制度に則り出産する人は「産み人」と呼ばれ社会への…

仙川環 疑医

仙川 環 「疑医」本屋で見かけて買ってみました。帯によると「医療ミステリーの第一人者」らしいです。主人公は女性記者。脳卒中を手術せず自然療法のみで治療するとして話題になった医者を取材する。取材するうちにその療法について疑問が湧いてくるが、記…

沖方丁 十二人の死にたい子どもたち

沖方 丁「十二人の死にたい子どもたち」書店で見かけて面白そうに見えたので買ってみました。作者の名前も見たことがある気がする。あるWebサイトで集った12人の子供たちが廃病院に集合していた。目的は全員が安楽死したいと一致したら決行するというルール…

下村敦史 闇に香る嘘

下村敦史 「闇に香る嘘」タイトルが気になって買ってみました。乱歩賞受賞作品です。 主人公は全盲の男性。兄に孫の娘の肝臓移植のための検査を受けてくれるよう頼むと検査すら拒否されてしまう。そんな兄は中国残留孤児で永住帰国したという過去があり、そ…

開設のご挨拶

初めまして。 このブログでは私が読んだ本の感想を載せるために開設しました。目的は自分が読んだ本の内容を忘れないための備忘録とちょっとでも作品を知るきっかけとなれば良いのではという軽い気持ちです。 載せていく本は読み終えたばかりのものもえれば…