花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

ミステリー

浅倉秋成 六人の嘘つきな大学生

浅倉秋成 「六人の嘘つきな大学生」あらすじが気になったので読んでみました。 急成長した企業の最終選考に6人の大学生が残っていた。最終選考はグループディスカッションで、一か月後の本番までに6人でチームとして議論する準備をするように言い渡される。…

小島正樹 怨み籠の密室

小島正樹 「怨み籠の密室」あらすじを見て気になったので読んでみました。 主人公の男性は生まれ故郷を離れて父と暮らしていた。あるとき父が死に病死したとされていた母が故郷で殺害されたと思われる言葉を残したために故郷を訪れるが、住民たちからまった…

阿津川辰海 透明人間は密室に潜む

阿津川辰海 「透明人間は密室に潜む 」阿津川さんの短編集があったので読んでみました。 4つの短編ミステリーを収録した作品です。どの章も短編でありながらもミステリーとして上手く作られている印象でした。阿津川さんというと「紅蓮館の殺人」や「蒼海館…

阿津川辰海 蒼海館の殺人

阿津川辰海 「蒼海館の殺人」以前読んだ「紅蓮館の殺人」の続編が出ていたので読んでみました。 前作の事件の後、探偵役だった学生が傷心して学校に来なくなった。助手役とその友人が様子を見に行くと館では彼の祖父の法事を行うために彼の親戚一同が集まっ…

倉知淳 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件

倉知淳 「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」タイトルが気になって買ってしまいました。倉知さんというと「星降り山荘の殺人」を読んだ方が多いのではないでしょうか。 内容はコメディ調のミステリーを集めた短編集となっています。タイトルの事件はそ…

両角長彦 人間性剥奪

両角長彦 「人間性剥奪」他のブログの方が紹介していたのを見て読んでみました。 ある中学校にて給食に毒物が混入されて二人が死亡する事件が起きた。給食の時の状況を調べると被害者生徒の一人を故意に孤立させるいじめが起きていることが発覚した。いじめ…

原尞 それまでの明日

原尞 「それまでの明日」今回は貰い物。初めて読む作家さんでした。 主人公の私立探偵のもとに現れた金融会社の男性が料亭の女将を調査してほしいと依頼しにくる。しかし対象の女将はすでに亡くなっており顔がそっくりの妹が女将をしていた。依頼者が調査し…

千田理緒 五色の殺人者

千田理緒 「五色の殺人者」鮎川哲也賞を受賞した作品ということで読んでみました。 高齢者介護施設にて殺人事件が発生した。現場から去る男性を目撃した5人の高齢者たちはそれぞれ男性の服の色を証言しているが、全員が違う色を証言している。その施設で働く…

中山七里 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

中山七里 「銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2」前作を読んで面白かったので続編を読んでみました。 元判事の静おばあちゃんと車いすに乗った玄太郎爺ちゃんが事件を解決していく短編集となっています。今作は孤独死、介護、運転免許返納など高齢者に…

下村敦史 同姓同名

下村敦史 「同姓同名」下村さんの作品で題材が面白そうな作品があったので読んでみました。 少女を惨殺したのが少年だったので実名が出なかったのだが、SNSにて「大山正紀」であると拡散されてしまう。その影響はすさまじく、同姓同名の人々が実生活で嫌がら…

芦沢央 汚れた手をそこで拭かない

芦沢央 「汚れた手をそこで拭かない」本屋で見かけて気になっていた作品を読んでみました。 日常に潜む恐怖をテーマにしたミステリー短編集です。平和だった日常生活がちょっとした出来事や隠し事で壊れていってしまう、という内容を短編で書いています。感…

櫛木理宇 殺人依存症

櫛木理宇 「殺人依存症」気になっていた櫛木さんの作品を読んでみました。 かつて息子を亡くした刑事が女子学生が殺害された事件を捜査し始める。痴漢の現行犯で逮捕した男たちが使っていた闇サイトを見るとその女性を殺害する計画をしているユーザたちの書…

遠田潤子 オブリヴィオン

遠田潤子 「オブリヴィオン」明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 不慮の事故で妻を殺害した男性が出所してきた。かつてともに人生を建て直した義兄や娘から糾弾され、人と関わらずに生きるようになる。あるときヤクザである実兄…

宇佐美まこと 黒鳥の湖

宇佐美まこと 「黒鳥の湖」宇佐美さんのわりと最近の作品を読んでみました。 主人公は不動産会社の社長。世間では誘拐した女性の遺品や体の一部を家族に送り付ける事件が話題となっていたが、この手口はかつて彼が興信所に務めていた時に依頼された犯人捜し…

アンソニー・ホロヴィッツ メインテーマは殺人

アンソニー・ホロヴィッツ 「メインテーマは殺人」今回は貰い物。去年話題になった作品をもらったので読んでみました。 主人公は著者本人を模した作家。あるとき元警察官の男性が事件の真相を解き明かすまで同行して自分を主人公にした本を書いてほしいと依…

月原渉 首無館の殺人

月原渉 「首無館の殺人」月原さんのシリーズ物です。最新刊を先に読んでしまったので過去のものを読んでみました。 首のない像が多数あることから「首無館」と呼ばれる屋敷に商人の家族と使用人たちが暮らしていた。あるとき商人の妻の首無し死体が発見され…

市川憂人 揺籠のアディポクル

市川憂人 「揺籠のアディポクル」本屋さんに行ったら市川さんの新刊が置いてあったので買ってみました。 主人公の少年は免疫力が弱いため無菌病棟で少女と二人で生活していた。ある日嵐によって病棟が破壊され、医療スタッフたちも近寄れなくなり二人は施設…

月原渉 鏡館の殺人

月原渉 「鏡館の殺人」前に読んだ「犬神館の殺人」が良かったので別の作品を読んでみました。 鏡館と呼ばれる左右対称でいたるところに鏡が置かれた屋敷に富豪の妾が産んだ娘たちが暮らしていた。年に一度だけ富豪が屋敷を訪れる日、置かれた手鏡から殺害予…

翔田寛 黙秘犯

翔田寛 「黙秘犯」あらすじ書きになって買ってみました。 大学生の男性が殺害された事件の容疑者が取り調べで完全黙秘をしていた。現場の物証はいずれも彼が犯人と物語っていたが、彼を知る人たちからは事件を起こすような人間性はまったく報告されない。そ…

折原一 倒錯のロンド

折原一 「倒錯のロンド」古い作品を読んでみようと思い立ち折原さんの作品を選んでみました。 ある男性が推理小説の新人賞に応募するための作品を執筆していた。難航しつつも自信作を完成させたが、友人に預けた原稿が他人に持っていかれてしまう。再度書き…

櫛木理宇 死んでもいい

櫛木理宇 「死んでもいい」櫛木さんの一番新しい作品を読んでみました。 ミステリーの短編集となります。歪な関係の男子生徒二人、ママ友、閉鎖的な田舎、ネグレクトなど、読んでみると各章が最近の社会的な問題をテーマにしているように私には見えました。…

宇佐美まこと 夜の声を聴く

宇佐美まこと 「夜の声を聴く」連休中にもう一冊読み終えることが出来ました。宇佐美さんの最新作を買ってみました。 主人公の少年は公園で目の前にいた女性が自分の手首を切るところを目の当たりにする。それまで引きこもりだった少年は彼女に惹かれて同じ…

まさきとしか あの日、君は何をした

まさきとしか 「あの日、君は何をした」まさきさんの作品で一番新しいものになります。 ある母親は息子を事故で失くしてしまう。夜中に出かけたときに殺人事件の犯人と間違われたことが原因であったが、息子が非行少年のように世間で取り扱われているのが納…

染井為人 震える天秤

染井為人 「震える天秤」染井さんの作品で割と新しめのものを読んでみました。 コンビニに高齢者がトラックで突っ込み店長が死亡する事故が起きた。主人公の記者は高齢者ドライバーに関する記事を書くために取材を進めると、加害者は認知症ではなく故意に事…

真梨幸子 私が失敗した理由は

真梨幸子 「私が失敗した理由は」知り合いから面白いと教えてもらった作品。 主人公の女性は自分の人生がかつての輝きを無くしていることに不満を持っていた。パート先の同僚から殺人事件の容疑で逮捕された人の話を聞き、他人の失敗に対して「ときめき」を…

櫛木理宇 虎を追う

櫛木理宇 「虎を追う」あらすじが気になったので読んでみました。 死刑判決の出ている犯人二人のうちの一人が獄中で病死した。かつてその事件の捜査に携わっていた元捜査官は免罪なのではと疑問を持ち続けており、彼の死を機に調査しなおすことを決める。一…

遠田潤子 冬雷

遠田潤子 「冬雷」面白いからと譲ってもらった作品を読んでみました。 主人公は鷹匠をしている男性。行方不明になっていた義弟の遺体が発見されたためにかつて孤児だった自分を引き取っていた家を訪れる。彼は伝統ある家の跡取りになるために夫婦に引き取ら…

月原渉 犬神館の殺人

月原渉 「犬神館の殺人」以前から気になっていたけど後回しになっていた作品にようやく手が付けられました。 犬神館にてある儀式が行われていた。その儀式は外部からの妨害を阻止するために扉を開けると中にいる参加者が死亡する仕掛けになっている。「人殺…

井上剛 悪意のクイーン

井上剛 「悪意のクイーン」あらすじが面白そうに見えたので買ってみました。 主人公は出産したばかりの女性。順風満帆な人生を送ってきたが出産日が近かったママ友のコミュニティで浮いていることを悩んでいた。コミュニティの一人が浮いている自分をフォロ…

折原一 失踪者

折原一 「失踪者」前に読んだ「異人たちの館」が良かったので別の作品を読んでみました。 主人公は作家であり、事件の真犯人が逮捕される前に直接インタビューすることでノンフィクション作品の質を高めていた。ある市で相次いで起きている失踪事件を作品の…