花の本棚

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貫井徳郎 女が死んでいる

貫井徳郎 「女が死んでいる」
貫井さんの作品は最近つまらないものが多いので、これでつまらなかったらもう読むのやめるつもりで買いました。



「どんでん返し8連発!」と称するミステリー短編集です。
はっきり言って、つまらなかった。
8つのうち7つの結末は到底納得できるものではなく、ただの後出しでした。しかも後出しの仕方もかなり雑。
他殺に見せかけるためにこんな仕掛けしましたとかあるんですが、そんなの後でちゃんとみたらバレるレベルでしょうに・・・と呆れてしまいました。
唯一1個だけまともな章がありましたが、全体のうち9割もつまらないのでは話にならない。

挙句の果てには結末どうなるかちゃんと書かずに読者に任せる、的なものまで出てきました。「微笑む人」のときにそれやって酷評されたのにまだやるか、と唖然としてしまいました。

ファンも多いことは知っていますが、最近の貫井さんの作品はつまらないものばかりでした。
残念ですが、もう貫井さんの作品を読むことはないでしょう。