花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

秋吉理香子 鏡じかけの夢

秋吉理香子 「鏡じかけの夢」

三連休は暑くて、あまり外出せずに本を読んでいました。
帯の「清々しいまでのバッドエンド」という文句に惹かれて買ってみました。
 


磨くと願いが叶うという魔鏡をめぐる短編集です。
秋吉さんといえばイヤミスなのですが、今回はそこにホラー要素を追加してきた作品になっています。
読んでみたのですが、ホラー要素要らなかったのでは?という印象でした。
もともと人間心情を不気味に書くのが上手い方なのでわざわざホラー混ぜなくても良かった。また短編にしてしまったために一人一人を掘り下げれていないので、どうにも中途半端な感じがします。
そういうのに挑戦したかった、とかそういう作品なのでしょうか。
 
好きな作家さんなのですが、これはあまりオススメしません。読むなら作品にした方が良いでしょう。