花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

濱嘉之 警視庁情報官

濱嘉之 「警視庁情報官」
今回は貰いものです。読んだことのない作家さん。



主人公は警察官。警視庁が情報関連のエキスパートを集めて結成された「警視庁情報室」のメンバーに抜擢される。このチームは極一部の者にしか存在を知らされない秘密のチームとして活動を始める。政治家や財界のトップを相手に情報を用いて追い詰めていく、というお話。

あらすじに書いた内容は本書の後半部分からの内容になります。そこにたどり着くまでに情報室のメンバーがどういう経緯で加わり、どれほど優秀なのかを200ページも読まされます。上下巻の上巻でこれならまだ納得しますが、本編まだかな・・・という状態が長いです。
本編が始まっても度々解説が長めに入るのでテンポがかなり悪い。

情報戦ということで心理戦みたいなものをしていたのでその部分だけは面白いのですが、余計なものがたくさんついてて勿体無いという印象でした。


読んだ量に対して面白い割合がかなり小さいので警察のウンチクが知りたいという人以外は読まない方が良い一冊です。
これはシリーズものなので本書を飛ばして次の本から読むのが得策かもしれません。