花の本棚

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森下雨村 白骨の処女

森下雨村 「白骨の処女」
本屋に平積みされていたので読んでみました。



主人公は新聞記者。放置されている盗難車の中で男性が変死しているのが発見される。被害者は大学生だと分かるが捜査は難航している間に彼の婚約者が謎の失踪を遂げる。大量の血痕が残っていたことから殺人と見られるが容疑者にはアリバイがあった、というお話。

この本は1932年に出版されたものを再度文庫化したものです。かなり古い作品推理小説なのですが、ハッキリ言って読みづらいです。
文体が古いので今だと平仮名表記になる部分が漢字になっているので文章読むだけでも苦労させられます。また表現や時代背景も古いので出てくるものが何なのか分からないことがあります。

この読みづらさに見合う面白さがあるかというと、特にありませんでした。
トリッキーな技法が使われているわけではないので犯人やトリックは読めば大体予想つきます。

ということで、これはおススメ出来ない一冊です。
アガサクリスティーとか古い推理物が好きな人が読むともしかしたら面白いかもしれません。
もっと歳取ってからリベンジかな。