花の本棚

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市川憂人 ジェリーフィッシュは凍らない

市川憂人 「ジェリーフィッシュは凍らない」
本屋で目を引いたので購入してみました。鮎川哲也賞というのを受賞した作品です。

 

 

小型飛行船「ジェリーフィッシュ」の開発チーム6人が新型飛行船の最終テスト航行を行っていた。航行の途中で開発チームの教授が毒殺されているのが発見される。さらに自動運転のシステムが計画と異なる航路を飛行し始め、雪山に不時着する。
一方で新型ジェリーフィッシュの墜落現場にやってきた女性刑事。調査開始するも束の間機体は軍に引き上げられ、6人の遺体のみが警察に引き渡される。調べてみると数体は明らかに他殺のものがあった。
新型飛行船の中で起きた殺人事件の真相を解く、というお話。

 

本格ミステリ、と銘打ってるだけあって推理しながら読むとかなり面白いです。犯人と犯行方法を推理するのがメインではありますが、他にも色んなところに謎が隠れてます。真相の内容も上手く出来ていて、散りばめられたヒントをちゃんと推理すればつながるようになってます。
全部の謎を推理で当てられたら結構すごい。私は犯人と犯行方法半分くらいしか当てられませんでした。

 

「21世紀の『そして誰もいなくなった』」とのこと。「そして誰もいなくなった」は読んだことないんですよね。ミステリー小説好きとしていつか読もう、と思いつつもなかなか手が出ません。読んだことある方が読めば私とはまた違う印象を受けるかもしれません。

 

推理するの好きな人はぜひチャレンジしてみてください。