花の本棚

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岩木一麻 がん消滅の罠 完全寛解の謎

岩木一麻 「がん消滅の罠 完全寛解の謎」
本屋で見かけて気になっていた一冊。このミス大賞にも選ばれているので押さえておきます。

 

 

がんの転移が見つかり、余命半年と宣告された患者が生命保険を受け取った直後にがんが完全に消滅する現象が発生した。奇跡に近いこの現象がが立て続け発生し、ある医療施設で治療をしているという点が共通していた。がん消滅は奇跡の治療法なのか、それとも詐欺なのか?その真相を探るというお話。

 

大賞になるだけあって内容がよく出来ています。医学知識ないので詳しくは分かりませんが、真相を知ったとき「これって現実でも出来るのでは・・・」と思るほどのものでした。著者はがん研究センターにかつて所属していたそうなので、まったくのフィクションということはないかもしれません。
医療ミステリーは推理できるものと知識がないとできないものがありますが、これは知識ないと真相を推理で当てるのはおそらく無理です。なので気楽に構えて読む方が良いです。

 

大賞になるのも分かるという一冊でした。